2025.04.29「高脂血症とテルミー」
盛岡では桜が終わりかかっています。花粉症も杉から檜に変わりつつあります。敏感な私の鼻は両者を嗅ぎ分けられるみたいです。
今日は現代の生活習慣病の一つである、高脂血症に注目します。
健康診断の血液検査では、脂質の項目「LDLコレステロール」「中性脂肪」あたりが良く注目されるのではないでしょうか。
中性脂肪値が高くなる、一般に高脂血症と呼ばれる症状は、主に「遺伝素因」「食餌因子」「基礎疾患」が絡み合って発症します。高脂血症そのものはそれ自身では自覚症状を伴わない「沈黙の病態」です。しかし、放置しておくと動脈硬化性疾患、心臓病、糖尿病を引き起こし、そうなってからでは治癒が困難になるケースが多くなります。
高脂血症は成人のみではなく、子供にもみられる病態です。その背景には、食生活の変化、運動量の減少、不規則な睡眠などが上げられます。その対策には生活リズムの正常化、ライフスタイルの改善が大切です。
皮下脂肪と中性脂肪には直接的相関は少ないですが、肥満防止によって中性脂肪が減少することも確かです。
具体的には肥満予防となる食生活の改善は中性脂肪の減少に繋がるといわれており、「総摂取エネルギーの制限」「飽和脂肪酸摂取の制限」「抗酸化物の摂取：ビタミンB、βカロチン、ビタミンC、フラボノイド」が効果があると言われています。次に運動療法「有酸素運動：ジョギング、水泳、サイクリングなど」。さらには基礎疾患の根本的治療が必要になります。最後に食餌療法の補助として医師による抗高脂血症薬の投与があります。
そこでテルミーの出番です。
バランスの取れた全身テルミーを施すことによって、細胞の活性化とホルモン機能を旺盛になるように促され、栄養の循環、成長の助成が期待されます。これによって脂肪燃焼機能が促進され、肥満予防、脂肪の減少が期待できるのです。さらにテルミーによって筋肉、神経、血管、靱帯、骨の機能が高まるので、運動療法への意欲が高まるトリガーになり得るのです。
聖イトオテルミー学院講師、王若皎先生（日本医科大学第二病理学教室）は高脂血症の動物モデルを使ってイトオテルミー療法の効果を研究されました。テルミー療法を受けたモルモットの栄養状態、腎機能、骨髄の造血能力、肝細胞の再生能力はテルミー療法を受けないモルモットより上昇して寿命も2倍に伸びたそうです。
（以上、ザ・テルミーNo.298 平成12年1月号から引用）
